もう二度と排水管を詰まらせないぞ、と思った出来事を書く。
長いこと一人暮らしをして、しかもお客さんを家に呼ばないと、家の中はひどいことになる。そうなるとますます男離れが進んで彼氏などできないし、ますますお客さんを呼べない家になっていく。いわゆる汚部屋化現象である。私は虫が大嫌いなので生ごみだけは家に置いたままにしないようにしているけれど、それ以外のゴミは家の中で溜まり放題だ。それでもいつか彼氏ができたときやお客さんが来るとわかった時点で家を片付ければいいやと思っていたので、汚い、けれども居心地のいいこの部屋にずっとこの状態で住み続けるのだと思っていた。

そんな私の怠惰な性格にカツを入れられる日がやってきた。入居以来一度も洗面所の排水口掃除をしていなかったせいか、排水管の流れが悪くなり、とうとう水が全く流れなくなってしまったのである。困った私はアパートの管理会社に連絡し、業者さんに来てもらうことになった。どうせオッサンが来るんだろうと高を括っていた私は、家の掃除など一切しなかった。オッサンにどう思われようと、どうでもよかったからだ。

ところが私の予想に反し、うちにやってきたのは想像を絶するイケメン君だった。そのイケメン君、家の中を見ると同時に一瞬顔が引きつったのを私は見逃さなかった。それでも一応プロなので、淡々と作業をし、数十分で排水管の詰まりは取れたけれど、私の中の恥ずかしいという気持ちはより一層膨らんでいた。もっと家をキレイにすればよかった、もっと洗面所の掃除をこまめにしておけばよかった、もっと身なりを小奇麗にしておけばよかった、後悔ばかりがぐるぐると私を襲った。それ以来、私は心を入れ替えて家の掃除をするようにはなったけれど。

もう二度と排水管を詰まらせないぞ、と思った出来事である。

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